2016.05.09
ゲーム 3Dモデリング・モーション 最新のアーケード・スマホ3D制作会社のご紹介
最近のゲーム3D事情が過熱しています。コンシューマー次世代機のようなハイスペック3Dではなく、ほどよいセルルックやトゥーン系でローポリの3Dで画面上を必殺技時のみエフェクトとともに動くような、演出が多くなっているのが昨今のアーケードやスマホゲームの特徴です。コンシューマーのゲームで一番最近発売されたのはPS4ですが、そのローンチタイトルを見てみると半数が海外のゲーム、もう半数は国内のゲームでもリアル頭身のキャラがムービーとインゲームモーションの境なく動くような、かなりのハイエンド3Dが実装されたゲームが目立ちました。こうしたパッケージで数千円のゲームと、課金で数百円単位から遊べるゲームとの間では、同じ3Dゲームでも見た目も客層も全く違うという断層が出来上がっているのです。
全編通してムービーを見せられているかのようなリアルテイストのコンシューマーゲームは、アーケードやスマホの3Dと比べてもリッチ感があり、数倍はお金がかかっているような感覚を感じますが、実は予算には大きな違いはありません。むしろ最近ではコンシューマーゲームだとしても3DSなどはスマホのゲームより開発費が安いぐらいで、スマホゲーム、PS3やPS4、アーケードゲームそれぞれ数億円かかるのは当たり前になってきています。単に、ユーザーから見ての好みの違いでリアルなムービーテイストに重きを置くか、もしくは通信なども含め大勢でのゲーム性を楽しみたいか、基本無料でコツコツ進めたいかを選んでいけるような状況になっていっているのです。スマホのゲームは基本無料なことが多く、本来なら初期開発費を抑えて課金が安定するようになってきたら追加開発や運営の中で少しずつ予算をかけていくというのが2年前までの常識でしたが、現在はクオリティの高いゲームも多くなってきてスマホ市場がだいぶ過熱している状態なので、最初から予算をかけていいものを作っていかないと課金につながっていくユーザーを確保することができず、早期に閉じることもありえてしまうため、最初の「掴み」を重視して予算をかけじっくりとしっかりいいものを作るということが多くなってきているようです。
アーケードゲームはさらに、難局に立たされています。スマートフォンと違い、アーケードゲームが遊べる場は限られています。ゲームセンターは年々減っていき、遊びに来てくれるユーザー数の減少は後を絶ちません。さらに、各ゲームごとに筐体を作る必要があるのでやはり初期投資の予算はかかってしまいます。そうした中で必要とされるのはアーケードならではの世界観です。1プレイごとにお金がかかるシステムになっていますので、わざわざゲームセンターに足を運び、お金を投下してでもやりたいと思わせるゲームである工夫がなされないといけません。コンシューマーゲームのように1プレイに長時間かかっては回転が悪くなりますし、スマホゲームのようにコツコツステージを進んでいくというよりは、毎回毎回で勝敗が決まり、それを何度も繰り返すことでバリューの出る内容にしていかないといけないのです。そうした意味では、一番ユーザーの確保にゲームシステムから頭を使っていかなくてはならないのはアーケードゲームだと言えるかもしれません。
バージョンアップで継続的ファン層を確保しランクアップを目指す
アーケードゲームの売り上げランキングを見ると、1年間ほとんどランキング上位の機種に変化がないことがわかります。ずっと同じ機種で中身のソフトウェアのアップデートのみされているパターンや、ナンバリングタイトルとしてサブタイトルが変わったものなどがほとんどです。スマホのゲームとは形態は違うものの、運営を重視し何回も足を運んで安価で遊んでもらって継続的なファン層を作っていくという手法は似通っています。これらのゲームはほとんど、専用のカード等を差し込むことで今までの戦績を引き継いで1人で遊んで強化していくこともできますし、同じゲームを遊ぶ仲間と対戦したり共闘することも可能です。スマホのゲームと違い、プレイ画面をその場にいる人たちで共有し、目の前でゲームのうまい「やりこんでいる人」がプレイしているという刺激が生まれることで、ユーザーがユーザーを呼び、切磋琢磨する閉じた環境の中での連帯感や熱狂感をうみやすいという特徴があります。やりこんでいる者同士のコミュニティに属するためにも通い詰めて自ら練習し、キャラを強化していくことが必要です。
と、なると通い詰めてもむしろもっとやりこみたい!と思わせるようなストレスのないゲーム設計と画面の構成が必要になります。特にプレイしている人間もそれを見ている潜在的ユーザー層も引き付けるビジュアルは最重要で、パケ買いとも近い感覚ではありますが、見られているのは1プレイ勝負のプレイ画面そのものです。必然的に技が決まったときの3Dはど派手に、かっこよく爽快感のあるものに仕上げられています。時間をかけてハイエンドムービーを見るのではなく、瞬間瞬間のかっこよさが求められるのがアーケードゲームの3Dなのです。
LORD of VERMILIONのプレイ動画を下記に用意しましたが、それぞれキャラクターによっても違いがあり、やりこんでいくほどに楽しめる内容となっています。
マルグリッド
バン・ドレイル(協会の使徒)
こうした、アーケードでもファンを作ってきた特殊な3Dの技術を持った会社は今後スマホのゲームの外注先としても需要が高まっていくでしょう。
上記のキャラクター制作を行っているのはクラフツという会社ですが、先々の需要を見据えて一番ユーザーを確保しにくい戦場で戦い評価を得ていくことは、3D制作会社にとって今後必須のスキルかもしれません。
ご興味が有ればご紹介しますので、ぜひお気軽に下記フォームからご連絡ください。