2016.01.12
新卒募集 業界人になるならSTAR WARSを見ないでどうします! コミケとエヴァと密接なSTAR WARSの話
先日、ビ・ハイアでは『STAR WARS EPISODE7 〜フォースの覚醒〜』の公開に合わせて、全員総出で見に行ってきました。下のタワーブリッジの記事にも書きましたが、公開1日目の朝から(公開時刻は18時半からでした)社長に「行きたい行きたい行きたい」と連呼し続けてその場で全員分のチケットをインターネット予約してもらい、次の日の朝に最寄りの六本木の映画館で見ました。
普段アニメゲーム漫画には詳しいスタッフ達も「『STAR WARS』は初めて見ます。」という声がちらほら。そしてそんな初見スタッフの中には「正直、そんなにSFには興味がありません。」という人もいました。そもそも行きたいのが私だけなら仕事終了後に私1人で見に行っても良かったわけですが、そうしなかったのには理由が有ります。アニメゲーム漫画に関わる人間なら、見ておいた方が良い・・・いや、見なければならない。絶対に。だからこそ、午前中の仕事時間をつぶしててでも全員を引っ張っていく意味があるのです。
確かにSTAR WARSは大好きだけれども、勧める理由は決してそれだけではないのです
個人の趣味嗜好の話ではなく、そしてもちろん私が『STAR WARS』ファンだから熱烈オススメしているという超個人的視点だけではなく、(超個人的視点がないとは言わない)業界に身を置く人間として、最低限の必修科目。それぐらい今回の『STAR WARS』を見に行くことに会社の総力を挙げる意味はあったのです。特に、今回はレイ3部作の1番最初。全く見たことがない人でも人物に照らし合わせた一番最初のエピソードであればわかりやすいだろうことも、おすすめしたいポイントの1つでした。
『STAR WARS』(※1)はジョージ・ルーカス監督の、「はるか彼方の銀河系」を舞台にしたスペースオペラ作品です。日本ではじめて公開されたのは1978年です。全9部作(発表同時は全6部作予定)の4作目にあたるエピソード4がルーク・スカイウォーカーを主人公とする『STAR WARS ルーク3部作』の第1作目として発表されました。のちに明かされますが9部作中のエピソード1〜3がアナキン3部作、エピソード4〜6がルーク3部作、エピソード7〜9がレイ3部作という構成になっており、自由と正義の守護者ジェダイと銀河系の悪と恐怖の信奉者シスとの対立がベースになったサーガ形式で時代の変遷とともに描かれていきます。最初の公開が1978年なので、日本でその公開をリアルタイムに見て理解出来たのは少なくとも40代以上の人ということになります。当時、オリジナル作品で初登場からいきなりエピソード4であることや、そのエピソード4の内容が全編を通しても一番「冒険活劇」として完成度が高く、1人1人(1匹、1台)のキャラクターの作り込みや設定の細かさ、黒澤映画に影響を受けたという時代劇的な趣きや小道具・大道具を汚して作る世界観などがウケて、今までの前例にないオリジナル映画の大成功という偉業を成し遂げたそうです。私もまだ20代なので、37年前の熱狂ぶりはわかりません。しかし、全世界でのヒットはもちろんのこと、当時の日本での盛り上がりはすごかったのではないかという予想は出来ます。
日本では1960年代に入り、一大SFブームが訪れていました。SFや映画に興味を示す人々が、有志で同人誌を作り、1966年末発刊の漫画雑誌「COM」では同人作家を全国的に組織化するための動きも取られ、1970年代、大規模な同人誌即売会の開催が求められるように時代は動いていきます。その流れで1975年12月、はじめて開催されたのが「コミックマーケット」(※2)です。今でこそ参加サークル3万5千、参加者約59万人の年2回の大イベントになっていますが、当時は参加サークル32、参加者約700人の慎ましやかなものでした。とはいえ、海外のSF大会を模して日本のSF好き達が自力で集まり、開催した会合。今日まで続き発展してきたことを考えると、第1回開催は相当な興奮と感動に包まれていたことは想像に難くありません。なかなか知られていないことですが、現在は漫画やアニメ作品の同人誌が数多く売られ幅広いジャンルのオタク達が集まっていることでおなじみのコミックマーケットは、今から40年前、SF好きの人達が創作活動を行った同人誌を交換し交流をあたためるために作ったものだったのです。その後、コミックマーケットが大きくなった要因としても同時期に放映していた『宇宙戦艦ヤマト』、1979年の『機動戦士ガンダム』でSF熱が高まったことが要因として上げられます。
また、同時期1978年に芦ノ湖で開催された日本SF大会通称「アシノコン」には1981年の日本SF大会『DAICON3』実行委員長(現ガイナックス取締役)になる武田康廣さんも参加していました。その時には、スターウォーズのコスプレをしたりスターウォーズのSF形態模写をして盛り上がったと『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを作った男たち』(2002年発行・ワニブックス刊・武田康廣著)※3にも書かれており、この時の会の雰囲気などはのちに武田さんが主催し『エヴァンゲリオン』や『トップをねらえ!』などで有名なガイナックスの基盤を作る有名クリエイター、庵野さん、山賀さん、赤井さんがOPアニメーションで参加した『DAICON3』にも受け継がれていると考えて良いでしょう。
みなさんが相手にする業界の社長達に受け継がれるSFの血脈つまり、いまコミケに参加したり『エヴァンゲリオン』などのアニメを楽しんでいる20〜30代の世代からしてみれば、一件関係ないSF作品『STAR WARS』ですが、コミケの成り立ちや時代的、ジャンル的に考えても絶対に抑えておかなければならないものだということなのです。SFがなければコミケは生まれていなかったし、『STAR WARS』好きSFオタクの武田さんがアシノコンに参加し、『DAICON3』実行委員長を引き継がなければ、『エヴァンゲリオン』は生まれていなかったかも知れなかった。こうした背景を知ると、今みなさんが楽しんでいるコンテンツのルーツとして教科書的に『STAR WARS』を見るべきと鼻息荒くする私の真意は伝わりやすいのではないでしょうか?特に、これからビ・ハイアに入って相手をする業界の社長達は30〜50代、SF全盛期まっただ中を経験している人も多いです。彼らのコンテンツ作成のルーツとして脈々と流れるSFの血を体感するために、ぜひビ・ハイア応募前に『STAR WARS』、見てみることをオススメします。
※1『STARWARS』Wiki https://goo.gl/T7rPs5
※2 コミックマーケット年表 http://www.comiket.co.jp/archives/Chronology.html
※3 http://www.gainax.co.jp/wp/tag/daicon-film/
※4ガイナックスの成り立ち http://www.gainax.co.jp/wp/company/
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