2016.07.27

ゲーム ポケモンGOに見えるサーバー増設、サーバー環境整備の重要性 サーバーエンジニア求人 需要高まるか!?

pokemon-go-2-1海外ポケモンGOはネットもリアルも大賑わい

ポケモンGOのリリースに向けて、海外で先んじてリリースされた際の評判が日本にも届いてきています。アメリカでは既に大フィーバーを巻き起こしており、こちらの、バークレー在住の日本人記者が伝える現地の様子「Pokemon GO が、米国の夕方の公園の風景を一変させていた」では、ゲームの画面上だけでなくポケモンをゲットするためにリアルに近隣の公園に散歩がてら(「いや、ポケモンゲットを理由に散歩をしている」が正解なのでは。)集まってくる人々が格段に増えたという状況が記事にされています。目に見えてわかりやすい、そうした「スマホを握りしめて表に出てきたゲームプレイヤーたち」の様子ともリンクして、発表された数値的データによると公開から1週間で、ユーザー数、利用時間ともにめざましい成果を上げていることがわかります。

(引用)
SurveyMonkey Intelligenceによると、1日のアクティブユーザー数のピークは2100万人に上り、モバイルゲームの大ヒット作であるCandy Cruch Sagaをの2000万人を上回るようになりました。 また、SensorTowerによると、ユーザーの1日あたりの利用時間は33分25秒を記録しており、Facebookの22分、Snapchatの18分、Twitterの17分、Instagramの15分を上回るとしています。 また、iOS、Androidともに、ダウンロードやアプリ内課金による収益はトップ。上記の写真をみると、米国以外の国でも伸び続けることが予測しやすく、2016年を代表する大成功したモバイルゲームとしてすでに存在感を大きくしている状況です。
(引用終わり)

常時タイムラインを追うことで利用時間が必然的に長くなるようなFacebook、Snapchat、Twitter、Instagramの利用時間をも上回るというのは、ゲームの枠を飛び出しての偉業となるかも知れません。

サーバーがゲームを左右する

そこで気になるのは、サーバー負荷の部分です。一斉に、しかも超時間大人数からポケモンGOサーバーにアクセスがかかるわけなので、負荷はとんでもないことになります。日本でも、DMMの『艦隊これくしょん』が、人気になりすぎてサーバー増設に次ぐ増設を余儀なくされ新規登録希望者の長期待ち時間が発生したこともありました。それと同じく、Nianticのジョン・ハンケ氏は米ニュースサイト『Business Insider』に「イギリス、オランダなどでの展開はサーバー負荷により一時停止することになった」とコメントしています。

この反響を受けて、アマゾンCTOのWerner VOGELSは、ゲームを利用可能状態に維持するには、Amazon Webサービスクラウドホスティングサービスのヘルプを!と冗談交じりにTweetしていますが、現実のサーバー問題ももちろんですが米国トップ企業もポケモンに関わっていきたい!という意思表明にも思えます。

このようにネットワークゲームをプレイするには、欠かせないのがサーバーの増強です。いくら人気でも受け皿が無い限りは提供すら出来なくなってしまうため、より迅速に適切なサーバー増強と、サポートが必要となります。

7月13日、ケータイWatchにて公開された、Niantic,Incの川島氏のインタビュー記事にて、「ポケモン GO」について以下のように語られていました。

(引用)
――米国などで先にリリースされたのはなぜでしょう? 日本ではいつ遊べるようになりますか?

川島氏 それらの国の優先順位が高かったというわけではありません。法律的な問題や安全性への配慮、時間が必要なものなどいろいろな要素が影響しており、慎重に選んだものです。重要性で決めたわけではありません。 日本でのローンチが遅れているのは、サーバー自体が予想を上回るアクセスで、きちんとしないといけないというところです。発表だけして遊べないと言うのでは困ります。エンジニアは寝る間を惜しんで増強に努めています。近いうちに、日本でも提供いたします。
(引用終わり)

文字通り、現在サーバーエンジニアフル稼働でサーバー増強に努め、日本でのリリースがされて即鯖落ちのような自体は避けるよう動いているそうです。

bokuranokousiennサーバー主体で進むゲームトレンド

実は、このポケモンGOのサーバー負荷問題よりも以前に、スマホゲーム業界ではよりリアルタイム性を追求したネットワークゲームの開発に注目が集まっていました。今回のポケモンGOにも通じるところがありますが、リアルタイムにポケモンが現れ、そこに対してアクセスをしていくというリアルタイム性が売りなゲームでは、フロント側開発だけでなく、サーバー側がインタラクティブに挙動していくことが求められるのです。

「ゲームサーバはリアルタイムに起こったことを処理し、結果を全員に配信する。スマートフォン上のゲームクライアントはリアルタイムの面白さを演出します。サーバ側の処理がゲームの面白さを左右することになり、これまでのスマートフォンゲームのサーバサイドエンジニアよりも役割が重要になってきます。かなり面白いことができます。」

こう語るのは、ゲーム開発会社のM&Aも行い、更にゲームの開発に力を入れている面白法人カヤックです。カヤックが作っているが『ぼくらの甲子園!ポケット』というゲームは、サーバ側で多くの処理を行っています。 試合は同時に何千試合も行い、試合中にスキルを使うことでその結果が戦況を左右します。試合進行はサーバ側が処理し、参加メンバーに戦況をフィードバックしています。このように、フロント側処理だけでなくサーバー側の持つ領域を大きくしていき、よりサーバー処理の比率を大きくしていくことによってリアルタイムなゲーム性が実現可能なのです。そして、『ぼくらの甲子園!ポケット』、『艦隊これくしょん』、『ポケモンGO』の成功によって今後はこうしたゲームは更に増えてくるでしょう。そしてそれによって明らかなサーバー需要の高まりが予想されます。

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。