2016.07.27
動画あり【R18 エロ】秋葉原のアダルトVRフェスタ、開催中止の理由とは?一方ロサンゼルスのゲームショー、「E3」ではVRでのバーチャルポルノに長蛇の列!
アダルトVRフェスタは警察の介入によりあえなく中止
先日、下記の記事でご紹介した6月12日のアダルトVRフェスタは、予想以上の反響を生み、当日会場前での予想を遥かに超えた混雑と列の混迷、統率の取れない状況に陥り、警察の指導のもと、あえなく中止という結果になってしまいました。
何を隠そう、今回のアダルトVRフェスタの会場となったのは同人誌最大手企業、「とらのあな」の本社ビル4階です。坪数160坪で、イベントスペースとして貸し出しをしているものの、パーテションなどで区切っている全てのスペースを利用したとしても定員100名ほど。エレベーターも1基のみです。確かにエロ同人的ノリであれば、秋葉原のとらのあなで開催することはアウェーかホームかで言ったら完璧にホームですし、すごく「らしい」選択です。
今回のイベントの主催者である日本アダルトVR推進機構とアダルトVRフェスタ実行委員会はまだまだ新しく小さな団体。参加費も3,000円と良心的で、同人イベントにサークル参加する際の参加費と同じぐらいの想定なことから、おそらくこんなに話題になると思っておらず、同人イベントと同じようなノリで開催してしまったら思った以上の反響があり、慌ててしまったというのが当日の状況だったのではないかと予測します。
当日は、1時間前からスタンバっていたプレス参加陣とは別に一般参加で入場できたのはおよそ20名ほどと言われています。エレベーターに乗り切れずビルの外まであふれ出してしまった参加希望者には、主催者が涙ながらに中止のお詫びと次回8月に開催をすることを誓い、VRでエロを体験したいと強い志を持って集まった猛者たちはその場で拍手をし爽やかに秋葉原に散っていったそうです。
実はラクジョブスタッフはプレス参加陣として潜入取材に成功していました。本番は8月のリベンジ開催の際に実際に体験してもらうのが一番だという前提ですが、6月12日当日の、幻のアダルトVRフェスタ01の模様を動画も交えてご紹介したのが下記の記事ですのでぜひご確認ください。
今回のアダルトVRフェスタ中止騒動も含め、エロ方面でのVR市場が技術面だけでなくコンテンツとしても幅広く一般から受け入れられ興味の対象となって、思った以上に盛り上がっているということが体感できると思います。
6月14日〜16日にアメリカ、ロサンゼルスで開催されたゲームの祭典「E3」でもVRエロコンテンツは一際目立つ存在だったようで世界配信を行うニュース週刊誌『ニューズウィーク』でも話題になっています。今回の「E3」ではVRを使ったゲーム展示も数多く発表されましたが、その中でも「ノーティ・アメリカ」のVR体験ブースには長蛇の列が出来ていたそうなのです。
「ノーティ・アメリカ」とは、人気AVを数多く手がけるAV制作スタジオです。今回の展示は「ノーティ・アメリカ」が過去数カ月に発売した様々なポルノビデオを編集したもので、それらをVRのヘッドマウントディスプレイを装着してバーチャルリアリティ視聴体験ができるようになっています。デモに収録されている50本のポルノAVはすべて異性愛者の男性向けで、映像にして45分。カメラアングルは常に椅子やベッドに仰向けに横たわる男性の目線で、男性目線になったVR体験者の目の前に艶めかしいポルノ女優が誘惑的な動作を見せ付けてくるような仕様になっています。
2014年にオキュラス・リフトを体験した同社はただちにVRポルノ市場の開拓のため開発を開始。わずか6カ月でバーチャルポルノの撮影、編集、加工ができるソフトを開発したそうです。エロへの探求はどこの国でも共通しているのでしょうか。秋葉原のイベントを主催した日本アダルトVR推進機構とアダルトVRフェスタ実行委員会も自分たちでイベントを開催してしまおうと思うあたり相当な熱量でしたが、AV会社なのに世界的に有名なゲームの祭典に出展したいと考えたノーティ・アメリカも負けていません。異例の出展、はじっこのブースだったにもかかわらず、体験を期待した参加者の列は途切れることが無かったようです。
女優と男優と自分という概念が無くなる
VRの最大の武器である没入感は、エロコンテンツには最適なものであると考えられます。通常のAVでは女優がいて男優がいて、時に2人の前身が映され、その様子を見ながら楽しむ自分というものが映像の中身とは別軸で存在しているものがほとんどでした。しかし、VRを使用することによって視点もカメラワークも思うがまま。「男優が邪魔だ問題」は解消され、自分と女優との疑似セックスを楽しむことが出来るようになります。
実際に、「ノーティ・アメリカ」でも常にカメラに接近して音を立て、カメラの向こう側の視聴者を挑発するようなVR向けAVが週に1〜2本ペースで撮影され好評を得ていますし、日本アダルトVR推進機構にも加盟している「Adult Festa TV」でもVR+1DのAV配信を既に行い、VR映像と連動したオナホなど、よりリアルに体験できる周辺機器も取りそろえています。
先日、6月18日より予約開始された「PSVR」はネット予約開始2分で完売になり、最近のコンシューマー業界にはなかった大きな反響だとして話題になりました。カメラ同梱版で約5万円と、オキュラスと同等かつ後発のVR機器と比べてもかなり高額な商品であるはずの「PSVR」がこれだけ売れるのは、対応ソフトのファンがついているというだけでもなさそうです。日本向けソフトは数えるほどしかなく、まだ詳細な内容も未定のものが多い中、これだけハードウェアが売れるということはゲーム分野でも発展めざましいスマホ市場ともまた一線を画すものであり、目的集中型としてVRでの映像を楽しむこと自体への期待値がかなり高いことを示唆しています。PSVR向けのソフトがまだ販売もされていないにもかかわらずこれだけの反応がある背景にはやはり独自に提供されているエロコンテンツの与えている効果は捨て置けないと思います。
前述のアダルトVRフェスタでは、映像体験への没入感を更に強めるために、Dカップのおっぱいを触ったような気になれる装置や、映像連動オナホなどの進化も更に進んでいくことでしょう。VRが広げる新たなコンテンツの可能性と関連市場拡大に期待が高まっていきそうです。