2016.03.21
アニメゲーム遊技機 サウンドクリエイターは フリーランス・従業員どちらが向いているか
山崎翔太郎 自己紹介
こんにちは!アルバイトで働いている東洋大学社会学部4年 山崎です!レトロゲームが大好きな23歳。見た目も趣味も老けている?それだけは言わないでください!
アルバイト山崎、こう見えて音楽鑑賞と音楽制作が趣味です。海外の電子音楽や日本のテクノポップ界隈のミュージシャンがとても好きです。海外のアーティストですとエイフェックスツインやi am robot and proud、オービタルやクラフトワークが好きです。日本のアーティストですと電気グルーヴや平沢進、中野テルヲやagraphを好んで聞きます。電子音楽というジャンルはロックやフォーク、ブラスバンドなど、生演奏を主体とする音楽と比べると制作がしやすいジャンルです。クラブミュージックなどになってきますと、ジャンルによってはメロディよりもリズム重視なものがありますから、音楽理論を知っていなくても作れます。ですから私も電子音楽好きが災いして、音楽制作という道に大学1年生の頃足を踏み入れました。
山崎は楽器を弾くことはできませんが、今ではPCであらゆるジャンルの音楽を作ることができる時代です。私は大学三年生のときに少しだけサウンドクリエイターや音楽制作を仕事にしてみたいな、と思っていた時期がありました。作品を公開する手段は路上やライブハウスでの演奏から、サウンドクラウド、ニコニコ動画、You Tubeなどのコンテンツ投稿サービスに移ったと言っても過言ではない昨今において、音楽家、ミュージシャン、サウンドクリエイターに憧れる方は増えているのではないでしょうか。
音楽家のイメージが持つフリーランス志向
クリエイターという種類の仕事を自分の生業にしたいと思ったとき、どうしても迫られる選択肢があります。。それはフリーランスとして働きたいか、もしくは企業スタッフの一員、つまり従業員として働きたいかという選択です。イラストレーターや3DCGデザイナーの方の中には在宅で仕事をされているフリーランスの方がいたり、毎日決まった時間に出勤し、会社が用意したPCと制作ソフトで作品を作り出す従業員の方がいたりするのと同じように、サウンドクリエイターや音楽制作を仕事とする場合も2通りの働き方があります。
音楽家というと活躍されているアーティストによって、破天荒だったりマイペースだったりと多種多様ですが、サラリーマンのようなイメージはないはずです。その影響もあって音楽で生活していこうという方は基本的にフリーランス志向の方が多いとおもいますが、それで生活ができるかと言えばそうは問屋が卸さないのが音楽業界です。
クリエイター界隈のどの職業にも当てはまりますが、フリーランスは自分で仕事を取り、好きなペースで仕事をこなすことができ、さらに自分の好きな環境で仕事ができるというメリットがあります。メリットと表裏一体でついて回るのが、本当に全てを自分でやらなくてはならないということです。環境の整備、営業、経理、税の申告、マーケティングなどなど、普通なら企業がやってくれるあらゆる仕事を自分でやらなければなりませんし、実力を見る指標が個人単位になるので完全なる実力主義の中で戦うことになります。
1曲単位の値段も自分で決めることができますが、自分の実力をその値段で買い取ってくれるかというプレッシャーと常に隣り合わせの生活です。ちなみにサウンド制作を業務とする企業の委託料などを見ますと、作詞作曲編曲フルで1曲10〜15万円というところから、作曲だけ、編曲だけなら3〜6万円という具合です。もしも同じような値段で仕事を受注できたとしても、生活をするにはコンスタントに仕事を獲得し、しっかりとこなさなければなりません。少なくとも、作詞作曲だけで2曲、作曲や編曲だけの受注だと値段設定にもよりますが、5件以上月に仕事を取らなければ生活ができません。ゆえにアルバイトなどで生計を立てることになりますが、音楽制作よりもアルバイトがいつの間にかメインになってしまい…というルートが見えてしまいます。
従業員としてのサウンドクリエイター
自分の好きな楽曲は作れませんが、生活面での心配が少ないのがサウンドクリエイターです。平均年収は30歳代で400〜500万円というデータをちらほら見かけますが、制作会社の規模によって格差があることは念頭に置いておきましょう。仕事の受注や営業などをやらなくても良い代わりに、企業やクライアントの要望を聞き、それを自分の持てる音楽制作技術で制作するという仕事です。当然、好きな音楽を好きな時に作ろうということは、環境によってはできなくなるでしょう。またサウンドクリエイターの仕事としてはBGM制作や楽曲制作の他にも、遊技機の効果音や特殊効果に使われる音の作成、効果音の演出などを業務としている企業もあります。新人やスキルの有無によって割り振られる仕事が違ってくるので、「自分の思い描いていたのと違う…」とギャップを感じると辛さしか感じなくなってしまうかもしれません。また、これはフリーランスにも言えることですが、音楽は目に見えるものではありませんから、企画担責任者やクライアントとの意思疎通がおろそかになっていると成立しない仕事でもあるでしょう。
音楽で食っていくことはどのみち厳しい!
フリーランスにしろ従業員で働くにしろ、クリエイターという職種は実力主義です。さらにイラストや3DCGなど画像映像系とは違って、聞き手によって感じ方が様々です。視覚情報で勝負しているクリエイターよりも厳しい道であるという覚悟を持ち、ちょっとのことではへこたれない精神力が必要です。
また、音楽で食べていくということはアニメゲームマンガ業界だけの問題ではなく、音楽というコンテンツ自体の流行に敏感でなければなりません。市場規模も日本と海外で大きく違うので、もしフリーランスとして働くのであれば、グローバルな視点が必要です。日本語で作詞作曲された楽曲は英語で作詞作曲された楽曲に比べ、流通させることができる市場が少ないのです。マーケティングやセルフブランディングの勉強も必要ですので、くれぐれも慎重に自分の進む道を決めてください。
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