2016.03.18

アニメ制作 テレビシリーズOP(オープニング)をアニメ会社が作らない理由 アニメ業界を助けるOP専門会社について

nisemonogatariOPちょっと前まではご褒美だったOP制作

最近ではTVシリーズのアニメOPやEDを、アニメ制作会社が作っていないことが多いことを、みなさんはご存じでしょうか?毎週流れるOPやEDは、アニメの世界観を表す上で非常に重要な役割を担っており、ストーリーの進行に伴ってテーマも変わり、OPがある日突然変わっていたりするとアニメファンとしてはテンションが上がりますよね。「アニソン」と呼ばれるアニメ楽曲も、多くはOPやEDで使われて居るテーマソングの事を指します。歌詞とOPアニメと本編の内容がリンクしていればいるほど、よりアニメの内容に深く没入することができますし、カラオケなどでもアニメのテーマソングになった曲にアニメOP映像がついて配信されていると、それだけでテンションが一段階違います。作り手側としてもそれは同じで、新たなストーリー展開になった際にOPを心機一転し本編に合わせた世界観を見せてアニメファンをあっと言わせようとあれやこれや考えるのは楽しい作業です。言わば、厳しい本編制作の中に新たな風を引き込むご褒美作業がOP制作でした。

animeuriageアニメ制作の事情が変わった

しかし、そんな悠長にご褒美とか言ってられなくなったのが昨今のアニメ業界です。アニメ業界の売上高は年々下がり、ピーク時の約1.5割減になっていますがその反面、制作本数はうなぎ登りで、特に新規作品の乱立が目立ちます。図表はみずほ銀行が調べた2012年までのデータですが、2015年には深夜アニメだけで170本ほどとも言われ、2012年よりも約70本も増えています。

売上は減っているのに、本数は増えてしまったアニメ業界では、満足に人を増やす事も出来ず限られた人数で本編を遅らせないように制作することに精一杯になっています。

animehonsuuこんな状況では本編以外の新規OP制作はご褒美というよりむしろ拷問です。OPを新規に差し替えることは、宣伝手法として非常に有効で、関連するアニソンやOPのPV集、OPの画像を使ったグッズ展開などアニメ自体の売上にも関わることなので重要なため、作らないというわけにはいきませんが、現場は毎週の放送に間に合わせることでいっぱいいっぱい。到底1から世界観を汲んで新規コンテを立ち上げ、演出に気を利かせてユーザーの満足のいくものを作る・・・などと考えている余裕はないのです。

tsukaimawashiアニメ本編制作スタッフが無理矢理作ると使い回しにならざるを得ない

そんなバックボーンを知ってからアニメOPを見ると、「これ、前回のOPと同じカットじゃないか?」とか、「本編に使われてたシーンがそのまま使われてる・・・?」といった発見が出来ると思います。厳密にはそのまま使い回しではないかもしれませんが、やはり本編を作るのにいっぱいいっぱいなスタッフが間を縫って作成したOPの場合、本編カットや前回のOPで使えるカットは使いたいですし、意識せずとも同じような構図・同じようなアイディアになってしまいがちです。そういった現場事情だけではなく、アニメ制作を行っている元請け会社は製作委員会に入っているため、出資元である委員会からの要望には絶対的に応えなくてはならないという縛りが発生します。そうすると、作品世界観が固定になって冒険ができなくなるということも往々にしてあります。そうした様々な縛りで身動きとれない本編製作アニメ会社が行っている苦肉の策が外部にOPだけ委託するということなのです。

外部にOPを委託するメリット

実際、外部にOPを委託することの方がメリットが多いです。本編製作に追われていないため余裕を持って世界観と楽曲に合わせてアニメーションを作れる体制が外部の会社には整っていますし、本編に関わっていないため、本編で使った演出に引っ張られず独自の新しいカットを入れ込むことが可能です。製作委員会外の会社なので、世界観や宣伝効果の部分も自由にオーダーしやすくなります。現在の本編話数を進めつつ、未来放映する話数のテーマに合わせたOPを事前に発注できるのも安心材料になります。

特に、化物語などヒロインごとにファンがついているアニメ作品に関しては、話数だけでなくヒロインごとのテーマソングと世界観が構築されており、ファンもそれに合わせた新規OPを求めています。しかし、化物語を制作しているシャフトは作画がすごいということでも有名で、本編のクオリティを落とすわけにはいきません。そこで、意を汲んでくれるOP制作会社に発注を依頼しているのです。

yotsugi4様々なアニメ制作会社に重宝されるOP制作会社

シャフトを始め、様々なアニメ制作会社に重宝されるOP制作会社、それがポイント・ピクチャーズです。社内に作画監督が12名在籍し様々なテイストのアニメに対応できることと、音に合わせて限られたアニメ素材から様々な展開を見せるモーショングラフィックスを制作できる日本でも指折りの企業です。

現在、そうしたアニメ業界の制作を陰で支えアニメファンに良質なOPを届けるポイント・ピクチャーズでは経験者制作進行を募集しています。PV制作のお問合せを多数いただいているため、業務拡大を進めています。お仕事内容によっては同時に進められる事案もありますので、お仕事の発注希望企業さま・制作進行への応募希望者の方はぜひ下記応募フォームからご連絡ください。

http://raku-job.jp/index.php?op=offer_detail&id=563300ae3ec0d0157&pos=0

化物語の他、NARUTOやペルソナ、STEINS;GATEのOPも手がけるポイント・ピクチャーズでアニメ業界の歴史に残るOP制作をアシストしませんか?

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。