2016.04.11

ゲーム アニメPV OP MAD モーショングラフィックスの極意は音を映像にすることと見つけたり

Graphic design concept isolatedモーショングラフィックスとは

みなさんは企業CMやゲーム・アニメのOP、PVなどを見たことがありますか?生まれてこの方、見たことが一切無いという人は希だと思います。テレビやネット、街頭モニターを介してあらゆる場所で私達はこうした宣伝用の映像を目にしているはずです。それらの特徴は、必ずしも「動画」でないこと。映像作品といえば、俳優が実際に出演している動画や、アニメ本編動画のようなものがイメージしやすいかと思いますが、広報・宣伝用PVやOPには独特な世界観があります。確かに映像なことには変わりは無いのですが、実際の人物や作画動画が必ずしも使われるわけでは無く、物体や図形だけが動きを変えたり光ったり色を変えたりするだけのような抽象的なものでも、音楽にあっていて世界観が表現でき、広報的に完成していれば、成立するものであるということです。そのため、静止画を組み合わせてエフェクトで成立させるということも日常的に行われているのです。

下記のものがモーショングラフィックスとしてはわかりやすい例となっていますので、ぜひ見てみてください。

Artist painting a pictureおしゃれさと斬新な視覚表現が表現するのは音楽

上記のモーショングラフィックスを見ると、全て抽象的な表現であるにも関わらず、不思議とみていて気持ちいいという感覚を覚えたのではないでしょうか?それは、音に合わせて映像の動きがリンクしているからです。こうした映像表現の起源はさかのぼること19世紀末〜1900年代の抽象絵画の世界にもなると言われています。当時の芸術と言えば、絵画と音楽。その音楽のイメージを絵画で抽象的に表そうという試みはこの時代から行われていました。これは、ドラマや映画、アニメのようにストーリーを映像であらわそうとするものとは違う所から端を発するものです。そのぐらいの時期から、人は音に映像のイメージを感じ取ることができましたし、またそれを他の人とも共有しようと試みてきました。その、共感を得るという作業が広告という概念の源流なのではないでしょうか。

onmyoujiニコニコ動画などでMADが人気に

広告の1ジャンルとしてプロモーションビデオ、いわゆるPVがもてはやされるようになったのは1960年代、コンピューターグラフィックスの進化によるものです。アニメーションがコンピューターグラフィックスと融合することによってCGアニメーションというジャンルが確立され、より簡単にクオリティ高く音楽と映像の融合が実現できるようになっていきました。そうしたPVに触れる機会が多くなった一般層の中で1990年代、AdobePremierなどを使用してアニメの一場面や文字、エフェクトを組み合わせて作る「MAD」と呼ばれる同人映像作品が流行し始めます。インターネットの普及に伴い、動画編集ソフトをフリーダウンロードできるようになりかつニコニコ動画などの動画媒体が盛んになるにつれ、より一般層のパソコンでのMAD作成は隆盛を極めるようになりました。今までアニメ作品のシーン合成だったMADに転機が訪れたのは2006年『新・豪血寺一族』のPV、『レッツゴー!陰陽師』です。音楽に合わせてキャラクターが踊り、エフェクト飛び交う音楽と映像の動きの親和性と衝撃的な陰陽師のビジュアルに多くの人が衝撃を受け、支持するようになりました。陰陽師の衝撃的なビジュアルと同時に『レッツゴー!陰陽師』の楽曲が頭から離れない人が多数続出し、奇しくもここで楽曲の広告としてのPVという原点に立ち返ることとなります。そしてその後のVOCALOID楽曲PV制作にもつながる「音MAD」ジャンルの確立につながっていったのです。

切っても切り離せない音と映像

ニコニコ発のVOCALOID楽曲が良質なPVと共に話題をさらったのと同じく、現在はその手法がゲームやアニメOP、PVにも応用されています。音楽を聴いたら同時に映像を思い出し、それが最終的にアニメやゲームのイメージにつながって脳の中でリンクされ、そのコンテンツに対して意識を持っていかせることができるのは、五感の中でも視覚と聴覚を合わせたモーショングラフィックスならではの広告手法です。先に紹介した全て抽象的な図形やエフェクトで表されるモーショングラフィックスもありますが、その更に進化形としてよりアニメゲーム漫画ファン層に訴求しやすい良質な作画素材を使ったPVが出てきています。

これらはアニメの設定を使用して最小限の動画のみで構成し、あとは抽象的なデザインとエフェクトで映像作品として成立させている例です。曲の盛り上がりに合わせてリズムと展開に強弱を付けていることで、曲のサビとリンクした映像イメージが頭に残るような作りになって居ます。

こちらの例は更に動画が少なく、ほとんど静止画素材とエフェクト、抽象デザインで構成され、一つの絵柄を撮影手法によって表現を変えて使用して映像として成立させています。

このように、提供された素材だけでも映像として成立させ、広告宣伝として有効な印象に残る画面作りを行ったり、必要に応じて新規動画の作画まで行えるというところは今のところまだ少なく、貴重です。

音と素材を有効に使って良質なPVを作りたいという場合にはぜひご相談ください。

これらのOPやPVを制作しているのは、ポイント・ピクチャーズという会社です。
◆株式会社ポイント・ピクチャーズ
・HP:http://www.point-p.jp/top.html

ご興味が有ればご紹介しますので、ぜひお気軽に下記フォームからご連絡ください。

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。