2016.05.16

アニメ「弱虫ペダル」3期は来年1月から放送決定!!「SPARE BIKE」も映像化で巻島の過去も映像化へ

弱虫ペダルが熱すぎてロードバイクを買いました

こんにちは、『弱虫ペダル』にハマってロードバイクを買ったラクジョブ運営、大山です。上記の動画でも語っている『弱虫ペダル』は週刊少年チャンピオン(秋田書店)で2008年から連載中の、自転車競技部を題材としたスポーツ漫画です。絵が特別上手なわけでも、キャラがSF的な技を出すような派手な漫画なわけでもありませんが、ただレースを走るという単純な枠組みの中にも1秒1秒の手に汗握るドラマが随所に織り込まれ、等身大のキャラクターたちによるレース外も含む作り込まれた人物設定が醸し出す迫力ある画面作りが人気となり、今や週刊少年チャンピオンの中でも随一の看板漫画になりました。アニメは2013年10月から2014年6月まで第1期、2014年10月から2015年3月まで第2期「弱虫ペダル GRANDE ROAD」が放送され、2015年8月には「劇場版 弱虫ペダル」が公開され、80館という小規模な公開規模ながら動員数28万人、興収4億円を突破しました。アニメからのファンも獲得し、コミックス累計発行部数1400万部を超えますます盛り上がりを見せる『弱虫ペダル』旋風。

私も含め、全く自転車競技のことを知らなかったオタク女子でさえも『弱虫ペダル』をきっかけに自転車に興味を持ち、最低でも5万円以上もするロードバイクを購入することも少なくありません。それは、主人公の小野田坂道君がもともと「秋葉原にタダで行きたい」がために、ママチャリで45kmの道のりを進むオタク男子で、高校の同級生でプロのロードレーサーを目指す今泉君や鳴子君、マネージャーの寒咲さんにしきりに自転車競技部への勧誘をされることで徐々に興味を持っていき、自転車競技部になくてはならないロードレーサーとして成長して行くというストーリー展開によるものも大きいのでは無いでしょうか。

yowamusipedaruスポーツが苦手でも大丈夫

劇中で、主人公小野田君は体育の授業はいつもオールB。決して運動神経が良い方ではありません。スポーツ部とは無縁の生活を送っており、部員不足のために活動休止になったアニメ研究部を復活させようと奔走するような典型的オタクなのにもかかわらず、自転車競技部で活躍するようになるのは、「漫画だから」ではありません。実際に読んでみると、「先天的なポテンシャルが」とか「秘められた才能が開花した」とか漫画的な展開もあるにはありますが、その漫画的盛り上がりポイントをきちんと抑えつつ、同時にその理由も論理的に用意されているのです。読者は主人公と同じ、「自転車初心者」の視点で論理的にも感情的にも自転車に興味を持つように周到に仕組まれています。移動ツールとして慣れ親しんだ自転車の世界と、近いようで少し違う競技用自転車の世界を、自転車に純粋な思いをぶつけ、本気で取り組んでいる同級生や先輩達が新設に情熱もって教えてくれるという、「良い人が勧めてくれるものは好きになっちゃう現象」が、小野田君と同時に読者にも起こってしまうのです。

プロのレーサーを目指す自転車競技部メンバーにとって、才能のあるレーサーはライバルにもなりえてしまうかもしれませんし、逆に初心者がたくさん入ってきて自分の練習に支障を来すかも知れません。しかし、『弱虫ペダル』のメンバーたちは、そんなことを全く意に介しません。「やるなら本気 トコトンまでや!! でもな、ツラくなったらいつでもやめりゃあええ。 止まるも進むも決めるのは自分。それが自転車や!」と言うのは主人公の同級生、大阪からの転校生鳴子君の台詞ですが、まさに彼らは自分の走る楽しい道を、楽しいという思いを共有出来る人に勧めたいという純粋な思いに突き動かされて話をしてくれるのです。サッカーや野球などの、自分の体を支えることに重きを置いてトレーニングをしていかなければならないスポーツと違い、体を自転車に預けることのできるハードルの低さを論理的に説明しながら、やるかやらないかの判断は本人に任せてくれる、かっこいい同級生たち。彼らと一緒に走りたい。そう感じてしまうのは主人公も読者も同じです。かく言う私も、自転車部には入りませんでしたが、こっそりとロードバイクを買いました。自転車が、作品世界とリアルをつなぎ、自転車に乗って風を感じるだけで「一緒に走っている」感覚を感じること自体が楽しいのです。「止まるも進むも決めるのは自分。」レースをするほどに早く走らなくても、「みんなと一緒に走っている」という気持になって楽しむことは出来ます。

来年1月までの間にテレビ放送をおさらいする方、今から初めて見る方、まだ間に合います。現在Huluでは全話配信中です。ハマってしまったら、競技用自転車を買うことになるかも知れませんが、レースに出る必要もないですし、風を切りながら早く走れる自転車を普段使いするのもまた楽しいですよ!本編を見たら、スピンオフ作品である『SPARE BIKE』もぜひ。好きなものをオススメしたい気持ちは、リアルも漫画も同じです。

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。