2016.03.02

ソーシャルゲーム会社は3D会社をどう探したら良いのか 人材募集がままならないスマホアプリ会社へ

ソーシャルゲーム会社は3D会社を探せない!

昨日、ある大手上場企業のスマホSAPさんの元へ足を運びました。会社としての新しい取り組みとして、完全内製体制から切り換え、新しく3Dの外注先を探そうとしたときに全く3D会社の価格感も必要なスキルもわからないし、まして自社の仕事を手伝ってもらえるようなそもそも会社があるのかないのかすらわからないという状況だったため、相談に乗ってもらえないかと探していたときに、偶然弊社の

ソーシャルゲーム開発担当者さまへ その条件では良い3DCG会社は見つかりません!

ソーシャルゲーム開発担当者さまへ その条件では良い3DCG会社は見つかりません!

の記事を見つけ、お問合せフォームに入力をされたといいます。スマホゲームの3D化が過熱している状況で、最初の1本目は社内の3Dデザイナーで手探りで作ってみたはいいものの、これから本腰を入れて3D化を2本目、3本目も展開していくとなると社内採用だけでは間に合いません。「本当は社員として採用したい」と、その担当の方も仰っていましたが、「本当はしたいのにできない」のには、ソーシャルゲームのSAP内での3Dデザイナー採用が激化し、より有名なタイトルを持っている会社にデザイナーが流れて行っているという理由があります。

shutterstock_273156821ゲームの人気で転職先を決める3Dデザイナー

ソーシャルゲームSAPはゲーム経験のある3Dデザイナーをほしがっています。現状、スマホゲームの仕様的に「FinalFantasy」のように美麗なグラフィックで映像美を見せるようなゲームはまだそんなに出てきていません。どちらかというと、ゲーム内のキャラクターモーション部分だけ3Dで迫力を出すとか、必殺技エフェクト部分だけCGで、というオーダーが多いので、綺麗な映像を作れる映像会社出身者よりも、よりゲームとしてのおもしろさやアツさが分かった上で演出的に3Dをうまく扱えるゲーム出身の3Dデザイナーがほしいのです。ゲーム好きでゲーム実績がある経験者がほしいということは、逆説的に人材もゲームとしておもしろいモノを作りたいと思っている人でないといけません。

コンシューマーの本数が減り、遊技機の規制がかかっているいま、確かに3Dデザイナーの目はスマホゲームに向きやすくなってきています。しかし、未だコンシューマーを主戦場にしていた3Dデザイナーからして見れば、「スマホはゲームじゃない」という意見を持っている人も多数居ます。そんな人材たちを振り向かせるスマホ3D求人とは、何か。それはやはりRPGやアクションなど本格的なゲーム性を盛り込み、ゲーム好きにも支持されるコアなゲームを作っている会社の求人です。現に、上記の上場企業の担当の方もRPGのゲームなどで人気を集め、CMをたくさん打っているようなゲーム自体に認知度のある会社には人材合戦で負けてしまいがちだと漏らしていました。

shutterstock_309062636ゲーム人気と人材確保 卵が先かニワトリが先か

スマホゲームは毎日山のようにリリースされ、会社でも個人でもネイティブアプリとして参入する障壁が低くなったことからどこの会社がどんなゲームを作っているのか逐一全て追うことはほぼ不可能になりました。コンシューマー時代は、どこのメーカーがどんなゲームを出しているかについては、それぞれ得意分野やその会社の色があり、分かりやすかったのですが、今はそんな事は関係なく様々な会社が様々なジャンルのゲームを早ければ3ヶ月に1本ほどのペースでどんどん出しています。これでは、人材側がスマホ会社に就職する際の判断基準は「ゲームが有名かどうか?」「知ってるものを作っているか?」に比重が置かれるようになっても仕方有りません。しかし、いい人材を採るために自社のアプリの宣伝を多く打とうと思っても、今度は成功しているゲーム会社の持っている広告費で負けてしまいます。卵が先かニワトリが先かになりますが、結局は人材確保のためにも会社の発展のためにも、いいゲームをリリースすることに尽きるのです。

shutterstock_236390005人材確保を進めつつ、直近の外注先は出向できるところを選べ

とはいえゲームを作る人員が足りないという話に戻ってしまうので、一端は人材募集を進めつつ、直近で動いてもらえる外注先探しを行うということになります。これが、最初のセンテンスでお話した上場企業でも実践した行きたいモデルです。とはいえ、発注したことがないので全て外注先に任せてしまうのは不安です。できれば、内製を行ってきたスタッフとコンセンサスを取り、今までのやり方と外から教えてもらうやり方とでより連携を取って良い方向に進めていきたい、というのが本音だと思います。

そういった会社さんにオススメなのが、出向・半常駐の出来る3D会社です。出向とは、クライアント先に3Dデザイナーが通い、クライアント社内で作業を進めることで、半常駐とは、状況にもよりパターンも違いますが一例としては、最初の1ヶ月だけクライアント社内で作業をして感覚をつかみ、それを2ヶ月目以降自社に持ち帰って複数デザイナーでやり方を共有し仕事を進めるといったやり方です。派遣とよく間違われますが、派遣の場合は各個人個人のクリエイターがアサインされてくることが多くスキル不足やチームワークがないためうまく行かないことも多いです。社内のデザイナーさんがしっかりディレクションできる方ならそれでもいいかもしれませんが、社内のディレクターが不十分な場合は3D制作会社で常駐が出来るところを探し、3D会社側のディレクタークラスに最初は通ってもらうなどした方が安全に仕事を進められると思います。

shutterstock_140334193出向できるかどうかはHPには書いてない

ただ、出向できるかどうかなどは表向きHP等には書かれていないことがほとんどです。検索で出向可能な3D制作会社を見つけようとしてもほぼ不可能に近いでしょう。きちんと契約を取り交わし法律に触れない範囲で行わないとグレーなので、お互いが信頼できる関係性を構築してから出向が可能かどうか個別に打診することが一番方法として正しいです。もし、すぐにでも出向できる前提の会社を知りたいという場合は、ビ・ハイアが個別に聞いて集めたデータベースがありますのでお問い合わせください。今後加熱するスマホ3D獲得戦争に向けて、早めに動き出したい・いいゲームを作りたいとお考えの企業様を応援したいと考えています。

もし、外注先紹介に興味のある方は一度ビ・ハイアまでお問い合わせください。

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。