2016.03.23

ゲーム 3D スマホアプリ ゲーム開発は3D会社がリードする時代!?

main_logoスマホアプリ業界の転換期

現在、スマホアプリは2D主体から3D主体の開発へ大きく舵を切りはじめています。レアリティの高い2Dカードを集めるゲームから、よりキャラの動きや必殺技のを放ったときの気持ちよさなども含めたゲーム性の高いリッチなゲームにシフトし始めており、段々と肥えてきたスマホユーザーのお眼鏡にかなうべく、日々1歩先、またその1歩先へと開発の手を進めています。スマホゲームの3D化に火を付けたのは、コロプラの白猫プロジェクトのヒットでした。自身でもキャッチコピーに掲げている「スマホゲームの新時代」は8600万ダウンロードという驚異的な数字にも表れています。3Dのフィールド上で街作りあり、リアルタイム4人同時バトルありの本格的RPGをスマホゲームで表現した本作は業界を震撼させました。そして、この8600万人が体験した白猫プロジェクトをベースに、スマホゲーム3D化の波が押し寄せたのです。フル3Dで動き回るキャラクター、立体的に表現された建物のディティールに慣れてしまったら、もう細かい差分の違いでのみ表現された2Dカードゲームでは市場のユーザーたちは物足りなくなってしまいます。ユーザーの求めるものに供給を合わせていこうと思ったら、スマホアプリプロバイダーたちが3Dに転換していくのは必然のことでした。

Smartphone with video gameスマホアプリ3D化の壁

ところが、3D化にはいくつかの壁があります。1つは、スマホ本体のスペックの問題です。最新機種にアップデートされるにつれてどんどん機体性能は良くなり、3Dを載せても遜色なく表示されコンシューマーゲームで言うとPSVitaぐらいのスペックはあると言われているスマートフォンですが、当然のことながら国民全員が最新機種を持っているわけではありません。ある程度昔の機種のユーザーまで網羅して、ギリギリを見極めてなるべく多くのユーザーに対応できるようなスペックでのリリースを余儀なくされます。せっかく3Dを実装しても、機種によってフリーズしてしまったりバグが発生したら、それだけでスマホアプリとしての評価はアウトです。ユーザーにとっては自分のスマホ上でゲームがストレス無く動き、楽しめるかが全てです。開発側の事情など関係有りません。どんなユーザーでも楽しめるクオリティと軽さと楽しさを総取りするように設計するのが今後のスマホアプリ会社の最低限の仕事なのです。

Selected employee2つめは、社内に3Dデザイナーがいない会社が多いことです。2D全盛時代まではほぼスマホアプリのデザイン部分は外注に依頼し、社内にはアートディレクター的な立ち位置の人間が数名いて指示出しをしている程度でした。中には更新頻度の高いUI部分や、キャラデザができる2Dデザイナーを社内に抱える会社もありましたが、同じデザイナーといえど2Dと3Dでは使うソフトも技術も全く違うものです。となると、急ぎ採用や外注先選定に乗り出さなくてはなりません。しかし、採用してすぐに即戦力になるかというとそれは全ての職種において難しい問題ですし、先行者特典としてスマホ3Dをやっている会社として有名になってしまったコロプラに3Dデザイナーが全員採られていってしまうと、あるスマホアプリ会社の人事の方が嘆いていました。外注先に頼もうとしても2Dではなく3D会社とのやりとりは初めてのアプリ会社も多く、戸惑うことが多いようです。2Dのように個人イラストレーターと百名規模で提携していて、会社として管理している一括お任せ型とは違い、3Dの場合は10〜30名のプロダクションに3Dデザイナーが在籍している場合が多く見られます。また、映像制作会社とゲーム3D会社では微妙に在籍しているデザイナーの層も違うので注意が必要です。専門知識が無く、作りたい完成形しかイメージできない中で1から発注するという作業はかなり担当者にもプレッシャーがかかります。

smartphone money3つめは、予算の増加問題です。2Dでは大体背景・キャラ・差分も含めて1キャラあたり8〜10万、1ヶ月に3体ほど新キャラを発注していた会社があったとして、毎月新規発注に係るお金は24〜30万ほどです。しかし、現在の3Dデザイナーの人月単価の相場は60万〜70万円ほど。人月単価とは1人が1ヶ月に稼働するための予算なので、そのデザイナーの仕事の速さによっては1ヶ月に2体の場合もあれば3体、4体できるという場合もあり、ばらつきがあります。2Dと同じぐらいの予算で収めたいと考えて無理矢理単価計算にしたとしても、1人に1ヶ月で最低6体は作ってもらわないといけないことになるので、それは制作フロー的にも難しく、今までの2Dの感覚で考えていると全く単価が折り合わないと言うことも良くあります。

Fotolia_100847749_Subscription_Monthly_M-1-330x238スマホアプリ会社が独力で壁を乗り越えるのは無理

上述のような、大きく分けても3つの壁がある以上、スマホアプリ会社が独力で乗り越えようとしてもスペックと3D容量とユーザー分布の見極め、業界慣習や単価の勉強期間、社内採用・研修期間、予算アップの上申など、やるべきことが山積みでどれもこれも時間がかかりそうです。とてもスマホアプリ会社が独力で進めようと思っても難しいでしょう。それに、3D会社は通常キャラ設定ができあがり、モデリングやモーションの仕様などが固まってから着手するというケースが多いので、まずそこまで社内で話を固めておかないと発注することすらできません。いま、スマホアプリ会社は進化の淵に立たされています。3D対応に変わることが出来なければ、負ける。とはいえ中途半端な3Dゲームアプリをリリースしてレビュー酷評されたらそれでも負ける。3D以外で勝負!という手もありますが、いずれにせよ今まで通りは通用しません。

imresizeスマホアプリ会社を助けられる3D会社があった・・・!?

そんな中、3D対応に手を焼くスマホアプリ会社に手を差し伸べてくれる3D会社があると聞き、話を伺ってきました。場所は岩本町、株式会社ザックス・エンターテインメントです。

株式会社ザックス・エンターテインメントは、代表の太田さん始め、全員が3DCGデザイナーで、3DCGデザイナーの3DCGデザイナーによる3DCGデザイナーのための会社だと公言しています。元々ゲームデベロッパーとして活躍していた時期もあり、その開発ノウハウを3DCGが最大限生かされるための方向に使っています。

imresize-1例えば、3Dを実装するためのゲームエンジンを使い始めている開発会社のために、ザックス・エンターテイメント側で検証用のデータを組み、実際に動かしてみて問題が無いかどうかというところまで確認作業を行います。作りたいアプリによっては、ハイクオリティのものを作りたいけど動かないとか、見劣りはしない程度にスマホスペックの範囲内でかっこよく見せる作り方をしたいという要望を頂くことが多いので、大事な部分と妥協してもいい部分を聞いて、見た目は落とさず処理を工夫したりローポリ・ハイポリの2パターンを実機で動かしたりして設定を行い、操作感とクオリティが釣り合うように調整をかけます。試せることは全部試せるように実際のデザインデータを載せた上でのプロトタイプを作り、ゲーム制作そのものに協力しています。3D化に不慣れなスマホアプリ会社だと、仕様書・デザイン画通りでも動かしたときに変になってしまう場合もあるので、プロトタイプ上で最終的な姿で調整をかけていく方法を取っています。通常、3D会社でここまで開発にがっつり携わる会社は他にはありません。すべては、3Dが完璧な状態でユーザーに届けられ感動を生み出すゲームに仕上がるため。現在では、理想型を実現したいけどノウハウがないというスマホアプリ会社に頼られることも多く、外注先というよりは、セカンドスタジオのような立ち位置で一緒に開発・制作に携わっています。

知られざる人気企業のため、手が足りず現在人材も募集・拡充中です。
株式会社ザックス・エンターテインメントへの求人応募、仕事の発注のご相談に関しては下記までご連絡ください。

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PROFILE

大山 莉加 執行役員

大山莉加

ラクジョブ運営会社ビ・ハイア株式会社のBLofBLにして、千葉出身の東京都港区民。肉食系女子に見せかけたBL。BL好きのコスプレイヤーと思いきや日本で最もアニメゲームマンガ業界の案件情報、ビジネスマッチングに優れてるのでは・・・と思わせる情報量。彼女のおかげで倒産の危機を乗り切ったり、突然ラインが空いた!!という悲劇を乗り切ったアニメゲームマンガ業界の社長も多い。